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今週のアート業界 

The Art World This Week 今週のアート業界 

 

MutualArtが配信するニュースから、今話題のアートネタをピックアップ。

今週アート業界におこったアレコレを、Curioオーナー渡木のコメントと共にお届けします。


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US Arts and Culture Sector Projected to Lose $6.8 Billion

 アメリカのアートと文化部門のプロジェクト、68憶ドルを失うと予想される

 

全米芸術基金のデータによると、芸術および文化産業は米国のGDPの4.5%を占めています。


※キュリオ・渡木コメント
『日本の4倍のGDPのアメリカのその4.5%という規模を失うと、文化の維持と将来へ繋ぐことさえ危ぶまれる。』


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・13 Percent of Museums Could Close Because of Coronavirus Crisis: Reports

 コロナウイルスの危機により、13%の美術館が閉館の可能性がある

 

ユネスコの調査によると、世界の美術館の90%、つまり85,000を超える機関を表す数字が、パンデミックの結果として一時的に閉鎖されました。

※キュリオ・渡木コメント
『民間経営の美術館は、利益体質を重視していただろうが、日本のように行政主導の美術館が多いと閉館はかなり多そう。』


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Art Dealers Across the US Struggling to Survive as New Report Projects a 73% Loss in Revenue

 生き残りのために苦労をしている全米のアートディーラー。新しい報告書によると、収入の73%が損失すると予想

 

アメリカのアートディーラー協会が実施した調査でも、コロナウイルスにより、請負業者やフリーランサーの雇用が74%減少していることがわかりました。

※キュリオ・渡木コメント
『アメリカだけに関わらず、全世界規模だろう。本来、対面販売であるギャラリーは、さらに深刻。ビジネスモデルの更新は急務。』


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Venice Biennale Postpones Next Two Editions

 ベネチアビエンナーレ、次回の2つのエディションを延期に

 

今年の国際建築展は、2021年に。アート展も1年延期し2022年に開催へ。



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The Metropolitan Museum of Art Plans to Reopen in Mid-August

 メトロポリタン美術館、8月中旬の再開を計画

 

博物館は、この開館は、ニューヨーク州と協力して実施し、コロナウイルスの症例が後退した際に、ニューヨーク市を再開するための州の慎重で段階的な計画と協力して実施するとしています。

※キュリオ・渡木コメント
『経営は、ニューヨーク州のバックアップやニューヨークの財界の力で何とか乗り切ってほしい。』


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Major Raphael Show in Rome Returns for Three-Month Run

 ローマでのラファエロの展示、再開。3ヶ月間の開催へ

 

COVID感染拡大前、わずか3日間でクローズした展覧会が再開しました。52の美術館やギャラリーから作品を借りたという展示。スクデリエ・デル・クイリナーレの館長は、貸出延長の許可を得ることは非常に簡単だったと話しました。


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・Sotheby’s Contemporary Art Day Sale Breaks Previous Online Auction Record

 サザビーズのコンテンポラリー・アートのデー・セール、以前のオンラインオークションの記録を破る

 

5月14日木曜日に開催された、最初のオンラインでのサザビーズのコンテンポラリー・アートのデー・オークションは、1370万ドルを獲得しました。

 
※キュリオ・渡木コメント
『オンラインが上昇するのはある意味あたりまえ。しかし、今までの全体の売り上げには遠く及ばないだろうから、次の手を早急に打つ必要があるだろう。』


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A New Era for Auctions?

 オークションの新しい時代?

 

クリスティーズは、すべての障壁を取り除き、1つのメガセールを導入しています。どのような影響があるのでしょうか?

※キュリオ・渡木コメント
『最近、大手オークションハウスとギャラリーが協力して、プライベートセールを開催している。』


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Nevada Museum of Art Acquires Judy Chicago’s Full ‘Fireworks’ Archive

 ネバダ美術館、ジュディ・シカゴの“Fireworks”の完全なアーカイブを取得

 

美術館は、歴史的に男性が支配していたランド・アート・ムーブメントの遺産を書き換えることを目的としています。


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Munch’s ‘Scream’ Is Fading Because of Viewers’ Breath, New Study Finds

 新しい研究により発見。ムンクの叫び、観覧者の呼吸により消えている

 

彼が使用した顔料は湿気に弱いと研究は示唆していて、作品近くで発せられた、人間の息から発生する低レベルの湿度でさえ、色を劣化させるのに十分だということです。

※キュリオ・渡木コメント
『ムンクが現役だった100年前には分からなかったことが、100年後の現代の研究で顔料の性質が理解されてきた。理解が進めば、保護もできるだろう。』





※この記事はMutualArt Magazine の掲載記事「The Art World This Week」の抄訳です。
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