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今週のアート業界 The Art World This Week

今週のアート業界 The Art World This Week  

 

MutualArtが配信するニュースから、今話題のアートネタをピックアップ。

今週アート業界におこったアレコレを、Curioオーナー渡木のコメントと共にお届けします。


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Marina Abramović Breaks Her Silence on Being Labeled a Satanist

 マリーナ・アブラモヴィッチ、悪魔崇拝者のレッテルを張られたことについて、沈黙を破る

 

先日、マイクロソフト社は、悪魔崇拝者であるという右翼の指摘を受けた後、彼女の広告を削除していました。このことに関して、アブラモヴィッチは、「私は、こういった人々に本当に尋ねたい。『これで止めることができますか?私への嫌がらせをやめてくれませんか?これが私が50年間続けてきた芸術であることが分かりませんか?』と」


※キュリオ・渡木コメント
『ゴシップネタとして”悪魔崇拝者”っていうのは、格好の餌食。この手のネタは、広まるのも早い。しかし一流企業が反応してしまうのは、情けない。』


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・Artist 
Olafur Eliasson Releases Interactive Works for Earth Day

 オラファー・エリアソン、アース・デイに向けて、インタラクティブな作品を発表

 

シリーズ作品の中の“ドット”を10秒間見つめ、その後それぞれの残像について考えを深めるという作品を公開しました。彼のHPからも閲覧可能です。


※キュリオ・渡木コメント
『10秒間、このドットを凝視することで、南極が目に焼きつき、その焼きついた南極の残像で、地球に存在する問題を考えさせようとしている。』
https://www.olafureliasson.net/


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Fugitive Dealer Inigo Philbrick Says He’s Not Contacting Kenny Schachter on Instagram

 逃走中のアートディーラー、イニゴ・フィルブリック、インスタグラムでケニー・シャクターに連絡をとっていないと発言

 

記者のフランクリン-ウォリスによると、この逃亡中のディーラー、イニゴには1つ気がかりなことがあると語ったとのこと。それは、以前は友人だったケニー・シャクターとは現在連絡をとっていないということを明らかにすることだとしています。



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The Met Announces Dozens of Layoffs as Potential Losses Swell to $150 Million

  メトロポリタン美術館、潜在的な損失が1億5000万ドルに膨らむため、多数の一時解雇を実施すると発表

 

合わせて美術館は、当初は7月の再開を願っていたが、もっと後になりそうだとも発表しています。


※キュリオ・渡木コメント
『1ヶ月前にも同様の記事があったが、その時より損失は1.5倍に膨らんでいる。Covid-19も要因の一つだろうが、他にもなにかありそう。早急な対応が必須だろう。』


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Furloughs and Job Cuts Hit MoMA PS1 and the Broad

 MoMA PS1とthe Broad一時休暇と人員削減の打撃を受ける

 

それぞれの団体は、新型コロナウイルスによる経済的低迷が、施設を再開した後も続くことを警戒。再開の際には、美術館はソーシャルディスタンスのガイドラインを順守しながら、仕事をする方法をナビゲートするとしています。



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Gagosian Furloughs Part-Time Staff and Interns as Covid-19 Impedes Business

 ガゴシアン、Covid-19がビジネスの支障となり、パートタイムとインターンのスタッフに休暇を与える

 

ARTnews紙が入手した文書によると、ラリー・ガゴシアンは、ギャラリーで働くスタッフに対し、給与の削減は「統一的かつ包括的」なものだと話したとのことです。

※キュリオ・渡木コメント
『世界最大のギャラリーの一つがこの状況では、中小のギャラリーの痛手は計り知れない。ギャラリーを完全オンラインに移行するのも現実的ではないことだし。』


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・Shanghai’s Galleries Reopen After COVID-19 With Optimistic Spate of Spring Shows

 春の展示における楽観的な状態と共に、Covid-19後、上海のギャラリーが再開

 

入り口での体温とQRコードによる健康チェックはまだ必要とのことです。



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German Museums Prepare to Reopen, Gradually and With Precautions

 ドイツの美術館、再開に向けて徐々に、そして警戒しながら準備を始める

 

コロナウイルスの封鎖が徐々に緩和された今日、ブランデンブルク州で最初の博物館が再開しました。美術館が大きいほど、再開までに時間がかかるケースがあるとのことです。


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Messages of Hope, Gratitude and Solidarity Flood New York City

 希望、感謝そして結束のメッセージ、ニューヨークの街に溢れる

 

金曜日、タイムズ・スクエア・アートとポスター・ハウスは、ニューヨークの街とニューヨーカーの生活に明かりを灯そうとデジタル広告のコレクションを発表しました。



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Bill de Blasio’s Budget for 2021 Significantly Cuts NYC’s Arts Funding

  現ニューヨーク市長ビル・デブラシオの2021年予算、ニューヨーク市の芸術資金を大幅にカット

2021年の会計年度の893億ドルの行政予算では、最終的な数値は1月の暫定予算案の数値と大幅に異なることとなりました。


※キュリオ・渡木コメント
『ドイツが芸術が無くなれば、人々は生きていけないとのメッセージを発表し、話題になっていたが、アートの中心であるニューヨークは逆の政策。』



 

※この記事はMutualArt Magazine の掲載記事「The Art World This Week」の抄訳です。
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