ジャン＝ミシェル・バスキアは、アメリカを代表する20世紀のグラフィティ・アーティストのひとりです。バスキアは、友人のアル・ディアスとともに「SAMO」というユニットを結成し、グラフィティ・アートを描き始めました。

歴史にまつわること、社会問題などに対する批評を時に抽象的に、時に具象的に描くのが彼のスタイル。特に、塗装スプレーを使ったグラフィティアートはよく知られています。彼の作品のなかでも有名なのが、アンディ・ウォーホルとのコラボレーションにより1985年に制作された「オリンピック・リング」です。彼の生きざまを伝える資料は少ないものの、今なお作品価値と人気をますます高めているアーティストでもあります。