FAQ

絵画・アートについて相談する

アート作品を購入する前のチェックポイント
まず、予算をざっくりで良いので決めておきましょう。購入する方法が、ギャラリーから新作を購入するのか、セカンダリーからの作品を購入するのか、国内か海外からの購入なのかによっても、トータルのコストが変わってきます。国内の場合、消費税を含んだ価格なのか、それとも含んでいないのか。作品を送ってもらう場合、送料の負担が必要なのか。海外からの購入時、その発送元の国側の消費税(にあたる)は免税になりますが、日本側の消費税が、通関時発生し、支払う必要があります。

額装されていない場合は、必要に応じて、ご自身で額装しましょう。

セカンダリーなら、コンディションの確認は必須です。インターネットで便利に購入できるようになった反面、見逃してしまいそうな部分です。もちろん、実物を見て購入する場合でも、慎重に確認しましょう。

飾る場所は確認していますか?壁の強度は保たれていますか?

作品証明書はありますか?最近、プライマリーからの作品は、作家発行の証明書がついている場合が多くなりましたが、プライマリーからの購入の場合は、証明書の有無はそれほど問題ありません。セカンダリーの場合、作家によって、証明書がないと売却できなかったり、流通させられない場合があります。証明書も、業界で認められている証明書でないと意味がない場合があります。専門家に確認するのがベストです。もっと詳しく相談する

絵画などのアート作品の換金性について

アート作品の場合、作品によって換金性に大きな差が出ます。人気のある作家、作品の場合、購入価格を大きく上回り、高額で買い取ってくれる業者がいくらでも見つけられるでしょう。逆に人気のない作家、作品によっては、購入価格を大きく下回っても、売却できない場合もあります。できることなら、購入時に事前に専門家に確認して購入できればベスト。ただし、注意が必要です。購入するギャラリーに確認しても、無意味です。客観的な立場でない為です。他のギャラリーだとしても世界のマーケットを熟知している専門家を見つけてください。日本の、それも限られたマーケットの知識しか持っていないギャラリーが、多数あります。絵画などのアート作品の場合、購入してすぐに売却しても、いくら人気の高い作家の作品でも、手数料などの関係で、購入価格を下回ってしまいますが、換金しやすいことは確かです。日本という小さなマーケット限定で人気の作家ではなく、世界のマーケットで人気の作家は、換金性が高いです。

人気のある、なし以外でも、売却方法によって換金のスピードと金額に大きな差が出ます。

詳しくは、〈アート作品を手放すためにベストな方法は?〉をご覧ください。もっと詳しく相談する

査定と鑑定の違い
例えば、ご自身が所有しているアート作品を売却希望で、オークションハウスに、その旨を伝えると、まず、作品概要を伝えなければなりません。作家名、タイトル、サイズ、制作年などです。その作品が、出品できそうだとオークションハウスが判断すると、作品の写真を送ります。

オークションハウスは、その写真やそのほかの情報をもとに鑑定と査定をします。作品の真贋を確認(真贋についてオークションハウスは公式見解を出すことはありません)し、

その売却予測額を算出してくれます。その金額が査定で、真贋の確認を鑑定といいます。

近年、真贋についての訴訟などによって賠償問題が多数起き、金額も大きくなるにつれ、鑑定機関が閉鎖しているというのが、世界的な流れです。もっと詳しく相談する

アート作品の売却をスムーズにするポイント
まずは、作品の概要は必須です。作家名、作品タイトル、そのほかにも、作品サイズや油彩なのか版画なのかといった技法、制作年や来歴などの情報は、多ければ多いほど良いです。来歴とは、その作品が、どんな経緯で、いまそこにあるのか、その作品が辿ってきた歴史です。あなたは、Aギャラリーで購入、AギャラリーはBオークションで年月に落札した、、、となります。もちろん来歴が必須というわけではありませんが、作品によっては必須の場合もありますので、できる限りの情報を持っておきましょう。作品の写真も、とても大事です。きれいに何枚も撮ってあれば、スムーズに話が進みます。作品全体の写真のほか、様々な細かい部分、裏面やサイン、額に収まっているなら、額から外して撮ってあった方が良いでしょう。とにかくたくさんの情報があればスムーズに進みます。
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オークションの特徴
美術品オークションの一番の特徴は、セカンダリーマーケットであるということです。
このセカンダリーマーケットは、2次市場のことで、一度ギャラリーで購入した作品を、購入者が売る場所・市場のことです。
セカンダリーマーケットとは、とても純粋に作品が評価される場所でもあります。作家が現役で制作活動していた中で発表された作品は、プライマリーギャラリーで個展やグループ展などで販売されますが、その場合、作家自身もギャラリーも、売り込みにとても力を注ぎますし、お客様も作家自身とふれあったりすれば、やはりファンになりやすく、買いたくなってしまうのが人の常。しかし、セカンダリーマーケットでは、作家自身の売り込みは皆無です。もちろんなくなっている作家の作品も多数出品されていますが、現役作家の作品だったとしても同じです。というのも、セカンダリーマーケットで売買されても、作家には、一円たりとも入らないためです。
第二の特徴として、購入価格を購入者自身が決めるということです。これは、競売(オークション)のためです。しかし、100%購入者がコントロールできるわけではありません。出品者とオークションハウス側の契約で最低落札額の事前取り決めがあるためです。出品者とオークションハウス側で取り決めた金額にハンマープライスが届かない場合は、「落札者なし」となり、作品は、出品者に戻ります。出品者が「この金額以下では手放したくない。」という意向が反映されています。最低額は出品者が握り、落札額は購入者が握っているのです。もっと詳しく相談する
絵画のメンテナンスについて
絵画のメンテナンスについてと言っても、最近は多種多様なものに描かれるようになっているので、ここではキャンバス作品とリトグラフ、シルクスクリーンなどの紙を使った版画について解説します。キャンバス作品、および版画以外では、ダンボール(カードボード)、石、鏡、金属など、現代アートでは従来の絵画という概念から様々な方向に広がりを見せているため、その表現基盤を変えていくことで、新しい表現を探しているようです。
 さて、本題です。キャンバスのメンテナンスは、とても簡単です。ほこりなどで汚れたとしても、メンテナンス業者に依頼すれば、特殊な溶剤で洗浄してくれます。物理的な破損をさければ問題ありません。物理的な破損は、額装すればほとんど防ぐことができます。
 紙をベースにした版画作品のメンテナンスですが、一番の大敵は湿気です。通常、暮らしていて、異常な湿気を感じなければ問題ありませんが、家の中にすぐカビが生えるようであれば、環境を改善するか別の場所に保存した方が良いです。
 表面から見ても一見カビは見えませんが、裏面にびっしりカビということもあります。作品の裏面から先にカビが生え、表面に出てきた時は、かなりの重症です。
 ただ、対処方があります。紙作品の場合は洗浄が可能です。カビは刷毛などでこすれば、一見落ちたようにみえますが、またすぐに増殖します。専門業者に特殊溶剤で洗浄してもらって下さい。
紙ベースの作品の2つ目の大敵は自然光です。紙作品に自然光、特に紫外線(UV)が長時間当たると、作品の発色が悪くなります。「ヤケ」「色褪せ」ともいわれます。
対処法としては、まず直射日光があたる場所に飾らないこと。そして額装することです。これでほとんど問題ありません。家の中でも直射日光だけ避ければ大丈夫。額装については、表面のカバーがガラスのものはNGです。表面に紫外線カット処理されたガラスを使用している場合もありますが、そうでない場合、紫外線の影響を受けてしまいます。ガラスではなく、アクリル樹脂の額を使いましょう。アクリル樹脂でも紫外線カット処理したものと未処理のものがありますが、未処理のアクリル樹脂でも99%紫外線カットすると言われています。紫外線カット処理をしてあると99.9%のカットとなります。紫外線カット処理済、未処理でもどちらでもよいと言えます。
 直射日光を避け、アクリル樹脂の額装。この2点の対処を併用すればOKです。もっと詳しく相談する
絵画の選び方
飾る場所飾りたい場所が、決まっていますか?
それはどんな場所ですか?
壁面の広さは、具体的に何センチですか?
明るい場所ですか?暗めの場所ですか?
リラックスさせたい場所ですか?
躍動感高揚感が欲しいのですか?
職場の会議室や社長室ですか?
ご自宅ですか?
プレゼント用ですか?それとも、ご自分のご褒美に?
ご自分のコレクション?
今まで、どんなコレクションを形成してきたのですか?
もしくは、今後、どんなコレクションを形成していきたいですか?
美術史の一部、世界の遺産の一部になる様な作品をコレクションしていきたいのでしょうか?
将来、美術館を作りたい?
それとも、もっとカジュアルに、好きな作品をコレクションしたい?
投資目的という方も、いらっしゃいますし、そこまでは考えていないが、将来、購入価格と同等で売却できれば、Okという方もいらっしゃいます。

まずは、目的を明確にしましょう。もっと詳しく相談する

美術市場におけるプライマリーとセカンダリーとは
プライマリーの市場とは、新作が売り出される市場です。
ほとんどの場合、ギャラリーと契約したアーティストが、そのギャラリーのプロモーションの下、新作を発表します。
契約ギャラリーを世界中にいくつも持っている作家もいますし、一つしか持っていないアーティストもいます。アーティストと契約ギャラリーは、まさにビジネスパートナーという関係であり、二人三脚の関係です。
そのプライマリー市場と相対するのが、セカンダリー市場です。
セカンダリー市場は、プライマリー市場で世に出た作品の次の取引の場のことです。
プライマリー市場で手に入れた作品を、何らかの理由で手放したい(売りたい)時に利用するのが、セカンダリー市場であり、主にはオークションとなります。
プライマリー市場では、作品はギャラリーとアーティストが過保護すぎるほど大事にしてくれ、丁寧にアピールしてコレクターの元に行きますが、その後セカンダリー市場では、誰も大事にしてくれません。
作品自体に力がないとセカンダリー市場では戦っていけません。
作品本来の実力がリアルに評価されるのが、セカンダリー市場となります。
オークションの他にも、プライベートセールで新作を発表するアーティストが出たりと最近プライマリー(イコール)ギャラリー、セカンダリー(イコール)オークションハウスという形式は崩れつつありますが、基本的なスタンスは変わりません。もっと詳しく相談する
美術品・アート作品を購入する場所
日本国内で、どこで美術品・アート作品を購入する?と言われても、初めての方にはあまり馴染みがないかもしれません。

一番見かけるのは、百貨店のアートコーナーでしょうか。百貨店のアートコーナーは、外部の画廊・ギャラリーが企画に応じて入っている場合もあれば、百貨店の一部門として運営している場合もあります。身近にある百貨店ならとても入りやすく利用しやすいでしょうが、その分価格が割高かもしれません。しかし、企画も多岐に渡り、楽しめることは間違いないですし、百貨店ブランドという安心感もあります。

それに比べ、日本の画廊・ギャラリーはとても敷居が高いです。海外で、例えばニューヨークのチェルシー地区には、たくさんのギャラリーが軒を並べています。1ブロックの端から端まで、ギャラリーが並び、一つ目のギャラリーを見て、次のドアを開ければ、別のギャラリーがあり、扉から扉を渡り歩きます。雰囲気もとてもオープンなので、気楽にギャラリーめぐりができます。無料の美術館のようです。

オークションハウスをご存知ですか?日本でオークションと言われてピンとくるのは、ヤフーオークションなどでしょう。ヤフーオークションもオークションのひとつです。しかし、ヤフーオークションは、個人売買の手段としてオークションという方法を取り入れた、あくまでも個人売買の方法の一つです。
というのも、仲介している側にスペシャリストが全く関わっていないのです。出品者、落札者ともに素人の場合が多い個人売買では、贋作が出品されても、その真贋を判断できるプロが一切関わらないのです。最近では、贋作の出品を禁止という規約があるようですが、真贋を判断できないので、どうにもできないのが現状でしょう。もちろん真贋の関係のない物品に関しては、とても便利です。
さて、それに比べ、オークションハウスの各部門には、部門ごとにスペシャリストが在籍していることがほとんどです。贋作であれば、出品審査が通りません。厳しい審査があればこそ安心して入札できるのです。オークションはセカンダリーマーケットですので、ギャラリーで見かける作品とは、基本的に違ってきます。詳しくは「美術市場におけるプライマリーとセカンダリーとは」をご覧下さい。

アートフェアは、作家の新作やたくさんの作家を知るには絶好の機会です。世界中の都市で、定期的に開催されていますが、アートバーゼルというアートフェアが、規模、入場者数等、全ての面で群を抜いています。現在では、スイス・バーゼルの他、マイアミ、香港で年に1回ずつ開催されています。アートフェアには、世界中のギャラリーが出展し、ギャラリー一押しの作家の作品を展示販売していますので、様々なギャラリーの一押し作家を一度に見ることができる良い機会です。

個人売買はお知り合いの方などとの売買となります。基本的には信頼関係をベースとしていますが、やはり、買い手・売り手のどちらかに、それなりの知識は必要になるでしょう。トラブル回避のためにも。

最後に美術品のディーラーを利用する場合。やはりディーラーとクライアントの間に信頼関係が必須でしょう。美術品のディーラーは美術品の知識はもちろんのこと、その美術品のより良い売り方、買い方を知り、独自のネットワークを持っています。特に国内だけではなく、世界中に様々なネットワークを持っている必要があるでしょう。日本国内では、世界中に様々なネットワークをもっているディーラーは、私の知る限り存在しませんので、弊社の様なディーラーは珍しいと言えるでしょう。ディーラーとクライアントはパートナーという関係性となりますので、クライアントの好みを知り、様々なアドバイスをし、クライアントのより良いコレクションを二人三脚で作り上げていきます。

どんな方法でコレクションしていくのか考えるだけでも楽しくなってくるでしょう。
ぜひ色々試してみてください。さらに詳しく知りたい方は、弊社発行の「現代アートなどを購入する16の方法(PDF版)」にお申込みください。もっと詳しく相談する

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