アルベルト・ジャコメッティ
Alberto Giacometti
1901年−1966年
1901年スイス出身の彫刻家アルベルト・ジャコメッティは、後期印象派の画家であるジョヴァンニ・ジャコメッティを父に持ち、幼い頃から芸術に親しんでいました。絵画を学ぶため美術学校に入学するも数日で絵画に見切りをつけ、彫刻へと転向します。1920年代にやはり芸術家である弟と共同でアトリエを構え、数年後から作品の発表を始めました。その頃はキュビスム、シュルレアリスムなどの影響を受けた作品を制作していましたが、1930年代になるとその作風を放棄し、人物モデルを写生する伝統的方法に没頭します。
ジャコメッティの彫刻といえば、肉付けも凹凸もない細長い人物像が有名ですが、それらは1947年頃から制作され、晩年になると絵画、版画などの平面芸術へ回帰します。版画集「終わりなきパリ」は1958年から1965年にかけて制作された石版画150点を収録したもので、ジャコメッティの死後1969年に刊行されました。1988年に発行されたスイスの100フラン紙幣の表面にはジャコメッティの肖像、裏面には作品「ロタールⅡ」、「歩く男」が印刷されています。
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