ジャン・デュビュッフェは1901年、フランス出身の画家です。生涯にわたり西洋美術の歴史の主流に参与することなく、精神病者や霊媒などいわば美術の世界の枠外にいる人々の芸術、すなわちアウトサイダー・アートを称揚し、それらを「アール・ブリュット（生の芸術）」と名付け、独自の芸術思想を展開しました。

子供の頃から美術に興味を持ち、常に芸術に触れる環境に身を置きつつ、自ら立ち上げたワイン会社の経営の傍ら趣味で制作も続けていました。事業が軌道に乗ると「ただ絵を描きたい」という望みのままに知人に会社の経営権を譲り画家に転身したのは、40歳を過ぎてからのことでした。デュビュッフェのコレクションは1967年にパリ装飾美術館に始めて展示され、公的に認知されました。現在もMOMAなど世界各国の美術館に作品が収蔵されており、日本では国立西洋美術館や箱根彫刻の森美術館でも鑑賞することができます

▼公式サイトはこちらから
http://www.dubuffetfondation.com/home.php?lang=en