シェパード・フェアリー(オーベイ)はアメリカのグラフィックアーティスト、グラフィックデザイナー、活動家、イラストレーター、ファッションブランドObey Clothingの創設者です。1970年アメリカ・サウスカロライナ州生まれで現在はロサンゼルスを拠点に活動しています。
早々とポスターやステッカーの可能性を見出したフェアリーは1989年ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン在学中プロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントをモデルとしたアイコン「Obey Giant」のステッカーを作り、スケーターコミュニティーをはじめ街中に貼るステッカーキャンペーンを行い世間の注目を浴び始めます。それまでスプレーペイントで描くタギングやステンシルといった手法が主流だったなか、ステッカーを貼るというスタイルはストリートアート界に大きな影響を与え 現在ではアーティストたちが足跡を残す主流な手段として浸透しています。
2001年ファッションブランド「OBEY Clothing」を立ち上げ、2003年には妻と共にデザイン会社「Studio Number One」を設立しました。そして2008年のアメリカ大統領選の際、バラク・オバマ氏への支持を表明するため自主的に制作したポスター『Hope』が大統領選の公式ポスターに起用され、フェアリーの名は世界中に知られることとなりました。翌年2009年『Hope』はナショナルポートレートギャラリーのパーマネントコレクションとなり、同年夏にはボストン現代美術館にて「Supply & Demand」と題した大規模回顧展も開催されました。2017年にはイスラム教徒やヒスパニックの女性、アフリカ系アメリカンの子供など ドナルド・トランプ大統領により差別の対象となった人々にフォーカスを当てた『We the People』プロジェクトを実行しました。
メッセージを込めたポスターやステッカーなど、作品が目に触れることで「知ること」につながり、政治や様々な問題を他人事としている“傍観者”から“参加者”へと人々を変えてゆくことを目標に、多くの人々を巻き込み現在も精力的にアート活動を続けています。
▼公式サイトはこちらから
https://obeygiant.com/
Obey Clothingのサイトはこちらから
https://obeyclothing.jp/
「Studio Number One」のサイトはこちらから
http://www.studionumberone.com/
草の根運動の声を広げるためのアートを志すデザインラボAmplifierのサイトはこちらから
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