ピーター・ビアード
Peter Beard
1938年-2020年
ピーター・ビアードはアメリカ、ニューヨーク生まれの写真家でエッセイスト、アーティストです。
16歳の時に出会ったアイザック・ディネーセン(カレン・ブリクセン)の小説「Out of Africa(邦題:アフリカの日々)」に感銘を受け17歳で初めてアフリカを訪れました。さらに 故郷デンマークで晩年を過ごしていた著者のカレン・ブリクセンに会いに行くことも叶え、憧れの人物から多くのメッセージを受け取りました。その後ビアードはイェール大学を卒業、ケニアに移り住み30年以上を過ごしました。
1965年 アフリカの歴史を綴り原住民と植民地時代など様々な文献と共に、人間により乱獲され崩れた生態系のなかで息絶えた おびただしい数のアフリカゾウの姿を収めた写真で結んだ『The end of the game』を発表しました。彼の初めての著作となった『The end of the game』は世界の注目を集め、高く評価されました。彼は幼い頃から写真やオブジェ、言葉や様々なものをコラージュした日記をつけており、職業を問われれば「日記製作者」と答えるほどで、そのスタイルはそのまま彼の作品スタイルとなり芸術表現として認められています。
ビアードはドキュメンタリアン(記録者)として、活動家として、工業化に屈する世界の窮境を捉え 写真や映画、エッセイなど幅広い仕事を通して 際限のない人間の欲望に警笛を鳴らし、人類の未来を危惧していました。
▼公式サイトはこちらから
https://peterbeard.com/