リチャード・セラ
Richard Serra
1938年−2024年
リチャード・セラは1938年、サンフランシスコ出身のネオ・ミニマリズムの彫刻家・映像作家です。セラの作品は板金を使った巨大彫刻で、美的な彫刻とは程遠い荒々しい鉄の肌は、スタジオから抜け出し公共の場に設置されてこそ真価を発揮する魅力を持っており、その圧倒的なパワーと迫力は広く知られています。代表作のひとつ「傾いた弧」は1981年にマンハッタンの連邦ビル前広場に設置されましたが、危険、景観の妨げになるとの抗議が起こり、8年後撤去されることとなりました。これは「パブリックアートとは何か?」という論争を巻き起こすことにもなりました。
彫刻のほか、空間の近くや身体との関係性を探る別の手法として、独自に成形したペイントスティックを使用し巨大な平面を黒色の層で塗り固めたドローイングや、大型のエッチングなど見応えのある作品を制作しています。
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https://www.instagram.com/richard.serra/