マックス・ビル
Max Bill
1908年−1994年
1908年スイスに生まれたマックス・ビルは、絶頂期にあったデッサウのバウハウスでデザインを学んだクリエーターです。卒業後チューリッヒに移り、画家、グラフィックアーティスト、彫刻家、デザイナーとして、美的機能の追求と生活環境の総合的融合を目指し多面的に活動しました。この頃の代表作である「一つのテーマに対する15のバリエーション」は、発想の母体となる一つのテーマ(原図)をもとに「連続」「展開」「発展」のキーワードから15のバリエーションを展開したコンクリートアートです。
1955年には、数々の功績が認められ、ウルム造詣大学の初代学長に就任します。ここではナチスの台頭により閉校を余儀なくされたバウハウスのデザイン教育を継承するべく尽力したことから、「バウハウス最後の巨匠」と呼ばれるようになりました。また学長時代、産学協同のデザイン・プロジェクトにも積極的に取り組み、ユンハンスのウォールクロックのデザインを手がけ、のちに腕時計のデザインも起こしています。