ジョナサン・ボロフスキーは巨大なサイト・スペシフィック彫刻、リトグラフやシルクスクリーンなどの作品で知られるアメリカ人アーティストです。彼の最も有名でコンセプチュアルな作品『1から無限へのカウンティング』は、始めはただ番号をふるカウンティングでしたが、その後スケッチや走り書きを制作するようになっても署名の代わりに数字を入れ続けました。カウンティングは「自分の必要としていることを表すためのメタファーであり、夢や直感といったものを持つ もう一方の自分のオーダーに対するニーズがあらわれたものでもある」とボロフスキーは語っています。カウントのプロセスは、ボロフスキーの仕事の中心なのです。
1972年頃からはコンセプチュアルな側面からは離れ、大きな空間を自由に使った表現へと展開してゆきました。17メートルもある彫刻『歩く人Walking Man (1995)』はドイツ、ミュンヘンのレオポルド通りに、巨大な棒状のオブジェを人が登ってゆく『空へ向かって歩くMan walking to the sky(ドクメンタ9)』はカッセル中央駅前に、そして『ハンマリングマン Hammering Man』は世界10か所の都市に設置されています。彼の彫刻作品の多くは巨大で記念碑的であり、夢からの人物のイメージなどがモチーフとなっています。
「私たちの惑星は、何十億もの銀河のうちの1つである銀河の中で毎秒数千マイルで回転する数十億の惑星の1つであるという考えに、私はいつも驚かされます」ボロフスキーは、作品を説明するときこう語りました。
「私がここで話そうとしているのは、我々は 有機的で本質的な 途方もなく大きな未知の全体の ほんの一部なのだということなのです」
ボロフスキーはマサチューセッツ州ボストンで生まれました。1964年にカーネギーメロン大学でBFAを取得し、その後フランスのEcole de Fontainebleauで学び、1966年にはイェール大学でMFAを取得し その後ニューヨークへ移りました。
現在はメイン州オガンクィットを拠点に活躍しています。彼の作品は、ニューヨークの近代美術館、ロンドンのテートギャラリー、ワシントンD.C.のナショナルギャラリー、バーゼル美術館などのコレクションに収蔵されています。
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http://www.borofsky.com/