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ARTIST/ART

歌川広重
Hiroshige Utagawa
1797年−1858年

歌川広重は1797年江戸に生まれ、幕末に風景画の第一人者として人気を誇った浮世絵師です。15歳で歌川豊広に入門し、本業の定火消同心を続けながら美人画や役者絵などを中心に制作をするも、20年ほど鳴かず飛ばずの時代を過ごします。1832年に家職を譲り画業に専念すると、時を同じくして葛飾北斎が「富嶽三十六景」を発表。それまでマイナーだと思われていた名所絵というジャンルに、人々の目を集めるきっかけを作りました。広重も名所絵に挑み、1833年に「東海道五拾三次」を発表すると瞬く間に評判となり、ようやく出世を果たします。傑作と言われるこの作品には遠近法が用いられ、雨や風を感じさせる立体的な描写に加え、当時の人々が憧れた外の世界をフルカラーで垣間見る手段として好評を博しました。

広重の作品は欧米では大胆な構図とともに青色、特に藍色の美しさで評価が高く、その青は「ヒロシゲブルー」と呼ばれ、19世紀後半のフランスに発した印象派の画家や、アール・ヌーヴォーの芸術家に印象を与えたとされ、当時ジャポニスムの流行を生んだ要因のひとつともされています。

 

▼公式サイトはこちらから
http://tokaido-hiroshige.jp/

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