“アフリカ現代アート界のカニエ・ウエスト”と言われるアブダヤは、1983年コートジボワールのアビジャンに生まれ、現在はブルックリンを拠点としつつ、アビジャンとニューヨークシティ双方にあるスタジオで制作を続けるアーティストです。自身をアビジャン街路の年代記録者と位置付け、グラフィティと伝統的なアフリカの彫刻の美学を基に、バスキアの絵を彷彿とさせるミクストメディアやドローイングを制作しています。アブダヤの作品はカラフルで大胆な魅力に溢れる一方、闇や死など悲惨な一面を感じざるを得ません。コートジボワールの残忍な内戦から生き延び、当時身を隠していた地下室をアートスタジオに変えて制作を続ける彼の姿は今でこそ輝いていますが、そのインスピレーションの源はいつでもアビジャンの街と子供の頃の彼と同じくそこを故郷と呼ぶ子供たちにあるのです。

芸術への情熱を持って生まれ、幼い頃から絵を描いていながら両親からは画家になることを反対されて家を飛び出し、一人暮らしを始めた時に親しくなったのがストリートで暮らす子供たち。子供達の絵を描くきっかけとなったのはそこにあると語るアブダヤは、2007年にアビジャンでのグループ展出展からスタートし、2011年にドイツのテレビでアビジャンの内戦を扱ったドキュメンタリーで紹介されると高い評価を得ました。それを機に同年ロンドンで個展を開き、翌年からはアメリカやアフリカ各国、ヨーロッパでも展覧会を開催。アート市場で注目されるアーティストの仲間入りを果たしました。

 

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http://www.aboudiart.com/