エドワード・ウェストンは最も革新的で影響力のある20世紀を代表するアメリカの写真家です。彼の構成、ライティングやフォルムへの徹底的なアプローチはメディアの歴史を変えました。代表作である『Shell(1927)』や『Pepper No. 30(1930)』などは 風景やポートレート、静物を 視覚的な謎に変換するウェストンの能力を明らかにしています。
「カメラというものは 記録のため、それが研磨された鋼だろうと脈打つ肉体であろうと、そのものの本質を表現するために使われるべきです」 かつて彼はこう述べました。
ウェストンは1886年イリノイ州ハイランドパークで生まれ、幼少期の大半をシカゴで過ごしました。16歳の時、父親からもらったカメラ“ブルズアイ#2”で写真を撮り始め、以来 彼の写真への興味は終生の尽きることはありませんでした。1906年カリフォルニア州に移り、鉄道の測量者として短期間働いた後 ウェストンは旅する写真家として働き始めました。家々をまわり子供やペット、お葬式の写真などを撮って売り歩いたのです。そのうちに、正式な訓練の必要性を感じ1908年、ウェストンは東部に戻り イリノイ写真大学に入学、半年で一年分のコースを修了し再びカリフォルニアに戻りました。そしてロサンゼルス周辺のポートレートスタジオでアシスタントとして働き始めました。1909年には自身のスタジオを開き、そこで20年間働き続けました。
1932年にはアンセル・アダムスやウィラード・ヴァン・ダイクらと共に“グループf/64”の創設メンバーの一人となりました。そして彼のスタイルは、ピクトリアリストのような ぼやけた絵画的効果から アルフレッド・スティーグリッツのようにはっきりと焦点を合わせたイメージに移行してゆきました。
ウェストンは1958年1月1日カリフォルニア、カーメルの自宅 ワイルドキャットヒルで亡くなりました。
現在 彼の作品は ロサンゼルスのJ・ポール・ゲティ美術館、ニューヨーク近代美術館、ワシントン・ナショナル・ギャラリー、シカゴ美術館などにコレクション収蔵されています。
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