オノ・ヨーコ
Yoko Ono
1933年−
オノ・ヨーコは1933年、東京に生まれた前衛芸術家です。ザ・ビートルズのジョン・レノンの妻で、芸術活動の傍らともに音楽活動や平和運動を行ったことで知られています。芸術家としては1950年代終盤頃、ニューヨークの前衛アートシーンでフルクサスのメンバーらとともに主にパフォーマンスを行います。当時の代表作は「踏まれるための絵画」で、床に置かれたキャンバスを観客が踏みつけることで完成するというものでした。1960年代初頭には、日本で言葉による作品集「グレープフルーツ」や、観客がヨーコの衣装をハサミで切り取るパフォーマンス「カット・ピース」を発表しますが、前衛芸術に偏見を持つ当時の日本では酷評され、日本の美術界には受け入れてもらえませんでした。
その後ロンドンに拠点を移し、ジョン・レノンとの出会いをきっかけに、活動の幅を音楽、社会運動へと広げていきます。その先駆的な考え方と行動は20世紀の人々の理解を超えており、ジョンはヨーコを「世界で最も有名な無名アーティスト」と言っていましたが、21世紀になってようやく時代がヨーコのイマジネーションに追いついてきたようです。有力な文化人としての品格と反発力を保ちながら、ジョン亡き後も活動を続けています。
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