キャリー・メイ・ウィームズは影響力あるアメリカ人現代アーティストの一人です。ウィームズは 家族関係や人種差別、ジェンダー、階級、政治システム、権力の帰結、文化的アイデンティティ、特にアフリカ系アメリカ人のコミュニティにおける問題を掘り下げてきました。ウィームズはドキュメンタリー写真という視覚的言語を使い、物語性のある架空のシーンと融合させることで 観客の先入観に挑み、政治的、社会的変化を促すことに興味を抱いています。写真の他にも彼女は テキストやオーディオ、デジタルイメージやインスタレーション、ビデオなどを用いた複雑なアートを展開してきました。
1953年オレゴン州ポートランドに生まれた彼女は、ポストモダンダンサーのアンナ・ハルプリンの下でダンスを学び、カリフォルニア大学サンディエゴ校でMFA(修士号)を取得しました。彼女はこれまでアメリカ国内外の主要な美術館で 数多くの個展やグループ展に参加してきました。そして様々な賞や助成金、フェローシップを受賞、また様々な大学からの名誉学位を授与されています。
2014年にはニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館で『Three Decades of Photography and Video』と題した大規模な回顧展が開催され、アフリカ系アメリカ人のステレオタイプについての画期的な調査を行った初期の代表的シリーズ『The Kitchen Table Series』が展示されました。
彼女は現在 Light Workのディレクターであり夫のジェフリー・フーンと共にニューヨークのシラキュースを拠点に活躍しています。
ウィームズの作品は ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロサンゼルス現代美術館、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館、ヒューストン美術館、ロンドンのテート・モダンなど、世界のパブリック/プライベートコレクションに所蔵されています。
▼公式サイトはこちらから
http://carriemaeweems.net/