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ARTIST/ART

アーノルフ・ライナー
Arnulf Rainer
1929年−

1929年、オーストリア・バーデンに生まれたアーノルフ・ライナーは、オーストリアを代表する画家です。美術機関での教育は受けず主に独学で絵画を身につけ、独自のスタイルで90歳を越えて今なお活動を続けています。初期の頃は幻想的なシュルレアリスムに興味を抱き、アンフォルメルの物性と自発性を融合させた手法で作画していました。後に抽象画やより実験的な手法へと移行し、1950年代初頭にはオートマティスムの技法を利用した「ブラインド・ペインティング」シリーズを制作します。1955年以降の作風は「形の破壊」へと発展し、写真やイラストの上からドローイングを重ねるオーバーペインティングやマスキングが作品を支配するようになり、感情の身体的表現への関心から手に絵の具を塗ってスピード感溢れる描線で画面を埋め尽くす作品を発表していきます。

代表作のひとつに十字架を描いた「クロス・シリーズ」がありますが、宗教的な意味は持っておらず、それは絵画という行為の初歩的な官能性と結びついており、それを永続させることを意味しています。1981年、1995年にはヴェネツィア・ビエンナーレのオーストリア代表になるなど、国境を越えて活躍しています。

 

公式サイトはこちらから
https://www.arnulf-rainer-museum.at/en/(美術館のサイト)

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