ジャン=ミシェル・アルベローラ
Jean-Michel Alberola
1953年−
ジャン=ミシェル・アルベローラは1953年、アルジェリア・サイダに生まれた画家です。1980年から活動を開始し、具象と抽象の間に新たな道を模索するフィギュレーション・リーブル運動に参加した、フランスを代表する現代美術家のひとりです。カテゴライズされることのないアーティストで、これまでのキャリアの中で絵画、ガッシュ、ネオン、彫刻などあらゆるメディアを用いて表現を行い、文筆家としても豊かな才能を発揮しています。「書くことなくして絵はなし」と語るアルベローラは、言葉や引用を作品に取り込み、彼の発する微妙な政治性を含んだ言葉の意味と、描き出された視覚的なイメージとは絶えず行き来しており、それはドローイング、壁画、あるいは文章や批評と、柔軟に形を変えて表現され、その中で独自のジャンルを見出してきました。
マルセル・デュシャンとマルセル・ブロータスに影響を受け、カントやミングウェイなどを引用しつつ多彩な作品を制作し、表現方法を可能な限り模索し続ける変幻自在のアーティストでもあります。これまでにヴェネツィア、サンパウロの各ビエンナーレに出品し、日本では越後妻有アートトリエンナーレへの出品、銀座エルメスでの展覧会開催など世界各地で活動を続けています。