ヨリンデ・フォークトはドイツの現代アーティストです。1977年にドイツのフランクフルト・アム・マインに生まれ、現在ベルリンを拠点に活動しています。
音楽と哲学研究のバックグラウンドを持ち、主にドローイングで制作される彼女の作品は、楽譜や科学的なダイアグラム、思考モデルなどに例えられます。緻密にコード化されたマークメイキングのシステムを用いて、自然現象や心理的現象の数々を絵画的に表現しています。最近のシリーズでは 文学作品や哲学書を独自の手法で解体し、心に響く言葉や文章を浮き彫りにしています。言葉だけでは自分の周りにある複雑なものを十分に表現できないと考えるフォークトは、自分の個人的な世界の経験を 視覚的に表現する手段をアートの中に見出したのです。
フォークトは ドイツのホルスト・ヤンセン美術館、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館、オーストリアのクンストラウム・インスブルック、クンストハレ美術館、イタリアのローマ現代アート美術館、オランダのデン・ハーグ市美術館、カナダのロイヤルオンタリオ博物館、アメリカのメニル・コレクションなどで個展を開催しており、また、トルコのイスタンブール現代美術館、オーストリア応用美術・現代美術館MAK、アルベルティーナ美術館、スペインのペライレ現代文化センター、フランスのポンピドゥー・センター、第14回リヨン・ビエンナーレ、アラブ首長国連邦の第13回シャルジャ・ビエンナーレ、ロシアのモスクワ近代美術館、イタリアの第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ、ドイツのボン美術館などでグループ展に参加するなど、世界中で展示を行っています。2012年にはダニエル&フローレンス・ゲラン現代ドローイング賞を受賞し、2014年からはミュンヘン芸術アカデミーで コンセプチュアル・ドローイングとペインティングの教授を務めています。
現在彼女の作品は パリのポンピドゥー・センター、ニューヨーク近代美術館、シカゴ美術館、ロンドンの大英博物館、ベルリンの国立版画素描館、ミュンヘン市立美術館グラフィックアート・コレクション、ハンブルク美術館、ノルウェーのオスロ現代美術館、スイスのチューリッヒ美術館、ニューヨークのUBSアートコレクションなど 世界中の著名なパブリックコレクションに収蔵されています。
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