リシャール・ギノ
Richard Guino
1890年―1973年
リシャール・ギノはスペイン出身のフランス人彫刻家です。陶芸家でもあり、装飾家で画家でもありました。
1890年にスペイン、カタルーニャ地方ジローナで生まれたギノは、バルセロナのLlotja美術学校で学び、1910年に芸術の中心地であるフランスのパリに移りました。独立心の強いギノは 前衛芸術家たちに提唱された過激な変化やあらゆる潮流にも流されず、フランス流の洗練された優雅さと 古代ギリシア/ローマやイタリア・ルネサンスの芸術家たちの力強さや手法を参照しました。 木材、ワックス、大理石、ブロンズ、テラコッタ、石膏、象牙、ガラス、陶器、マヨリカ焼き、ドローイング、絵画など多種多様な技術と素材を用いて、古典と現代性の混ざり合う音楽的で官能的なバランスの美学を追求し続けました。そして 色や質感の研究、形の単純化、ボリュームの建築的な構造を組み合わせた 豊かで洗練されたスタイルを築きました。
「型にはまった考え無しに、私は美しいもの全てを愛しています」
晩年にリウマチを患っていた印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールを助けながら実現した二人の実りあるコラボレーションは、美術史上で稀有なエピソードとなっています。ギノは1973年フランスのアントニーで亡くなりました。
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https://richard-guino.com/