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ARTIST/ART

桑山忠明
Tadaaki Kuwayama
1932年−

桑山忠明は1932年、愛知県名古屋市に生まれた画家です。東京藝術大学で日本画を専攻し、1958年に渡米。以降今日までニューヨークを拠点に制作活動を続けています。初期には日本画の顔料や和紙を用いながらも、画面から意味や感情を極限まで排除した独自の表現で制作していましたが、1961年にニューヨークで開催した初個展以後は単色のアクリル絵具で幾何学模様を組み合わせ、人工的な色や形を意識した平面作品へと移行。ドナルド・ジャッドやフランク・ステラとともに60年~70年代のアメリカにおけるミニマリズムを牽引しました。

塗料や素材そのものに重点を置き、平坦なモノクロームの色面を機械的に配列させたり、エアブラシを用いてメタリックな色彩をペイントしたりすることによって制作された作品は、絵画的な表現が極限まで排除されており、人工的な物質でありながら人工性を超越した絵画を生み出しました。既存の芸術概念に挑み「ピュア・アート(純粋な芸術)」の探究を重ねることで、未だ誰も到達していない美を追求し続ける桑山。これまでに日本各地の美術館を始めニューヨークやアムステルダムなど各国の美術館で個展を開催しており、またその作品はニューヨークのグッゲンハイム美術館やベルリン国立美術館、東京国立近代美術館などに収蔵されています。

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