アルヴィン・ラスティグ
Alvin Lustig
1915年−1955年
アルヴィン・ラスティグは1915年、アメリカ・コロラド州に生まれたグラフィックデザイナーです。ロサンゼルスのアート・センターで1年間だけ美術教育を受け、フランク・ロイド・ライトのもとで建築を、画家のジャン・シャルロのもとで絵画を学び、1936年にはロサンゼルスに自身のデザインスタジオを設立しました。そこではフリーの印刷工とタイポグラファーとして金属製の活字を使って即興で幾何学的なパターンを作り、抽象的で無駄のない雰囲気を持つ高尚なモダニズムと、日常的なフォーマットであるグラフィックデザインとを調和させたブックカバーのデザインを始めました。
1944年、ニューヨークに移住すると、『ルック』誌のデザイン部門のディレクターとしてデザイン全般に関わりながら、工業デザインについても模索を始めました。1946年にロスに戻ってからは、書籍や編集の仕事を続けながら、建築、家具、ファブリックのデザインを専門とする事務所も運営し、ゼネラリストとして企業のデザインプログラム全体にも関わりました。またデザイン教育は重要な基盤であるとの考えを持ったラスティグは、1951年にイェール大学にデザインプログラムを設立し、授業やプログラムのコンサルタントを担当するとともに、複数の大学で教鞭をとりました。
進行性の病と戦い、1955年に40歳の若さで亡くなりましたが、生前のラスティグはアメリカ・グラフィックアワード協会の生涯功労賞の候補者として相応しい存在と言える人物でした。
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https://www.alvinlustig.com/