イケムラレイコ(池村玲子)
Leiko Ikemura
1951年−
イケムラレイコは1951年、三重県津市に生まれた芸術家です。大学卒業後スペインに渡り、その後スイスで本格的に画家としての活動を開始。1980年代前半にドイツに移り、現在はベルリンとケルンを拠点として活動しています。絵画、彫刻、ドローイング、写真など多岐にわたる表現を用いて、人間の存在を根源的に問い続けているイケムラの作品は、長年に渡り現代美術界で高い評価を受けてきました。「群れを離れたライオンがいつも違う場所で眠り、狩りをするように、私はひとりで戦ってきたのかもしれません」とかつてインタビューで語ったように、拠点を移すたびに今までの言語を捨て、新しい言葉でヨーロッパ社会に向き合いながら独自の作品世界を築いてきました。
初期の頃には神秘的な風景やぼんやりとした女性の被写体との対峙を描き、1990年代以降は変転する社会構造の中で、小さな動物や無垢な少女、母と子、神話的な風景などをモチーフとし、密かに予言的なイメージを提示するような作品を旺盛に送り出すようになりました。現在も拠点とするヨーロッパをはじめ日本やアメリカでも精力的に展覧会を開催し、その作品は高く評価されています。
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https://www.leiko.info/