エラ＆ピトゥルは、2007年に出会い結成されたフランス人アーティストのカップル・ユニットです。お互いの才能を合体させて作品を発表しようとの思いから結成に至ったこのふたりは、フランス・サンテティエンヌを拠点に活動しており、近年ストリートアートの限界を超えたデュオとして国際的に認知される存在です。評価の高さは作品の素晴らしさだけでなく、そのユニークなキャクターデザインと、作品が設置されている環境とが完璧にマッチしているところが大きいと言えるでしょう。

コミックや絵本のイラストの美学に大きな影響を受けてデザインされたキャラクターは、日常生活の中で誰もが共感できるさまざまな感情を表現しており、それが観るものにとって愛らしくそして受け入れやすい存在となっているのです。ストーリー性を重視した作品には様々な人物が登場し、彼らを受け入れるのは壁やキャンバスだけではなく、屋上や滑走路、駐車場そして電車内と、バラエティに富んでおり、それらはまるで観るものを挑発しているかのようにも思えるものです。

彼らの作品はその大きさでもよく知られています。2015年にノルウェーのスタヴァンゲル郊外に制作された『Sleeping Giants～眠れる巨人』は、226,040平方フィートというサイズで、当時の屋外壁画の中では世界最大のものと言われています。

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