買いたい・探したい

ARTIST/ART

コスタンティーノ・ニヴォーラ
Costantino Nivola
1911年―1988年

コスタンティーノ・ニヴォーラは大規模な建築レリーフで知られるイタリアの彫刻家です。彼は画家でデザイナーでもあり教師としても活躍しました。

イタリアのサルディーニャ島、オラーニに生まれたニヴォーラは石工職人の父の仕事を学んだ後、画家のマリオ・デリターラに弟子入りしました。1931年に奨学金を得てモンツァの芸術工業高等専門学校に入学し、彫刻家のマリノ・マリーニや建築家のジュゼッペ・パガーノらの下で学びました。師であるパガーノは1936年のミラノ・トリエンナーレや1937年のパリ万博などの展示会の設営にニヴォーラを参加させました。またこの頃にはニヴォーラはミラノのオリベッティ(Olivetti)社のアーティスティック・ディレクターを務めていました。その後ユダヤ人の妻ルース・グッゲンハイムとの結婚を機に、ファシスト政権下のイタリアからパリに逃れ、1939年にニューヨークに移住しました。1950年、彼はロングアイランドのガーデンハウスで砂型鋳造の技術を開発しました。ニヴォーラが最初に手掛けたオリベッティ社のショールームが成功したことで、彼は建築分野で活躍する代表的な彫刻家の一人となり、その後も次々と大規模な建築プロジェクトを手掛けてゆきました。

彼は生涯、美術やデザインの教育にも力を注ぎ、ハーバード大学デザイン大学院やコロンビア大学、ダートマス大学、バークレー大学などで教鞭を執り、アメリカやイタリアで定期的に作品を展示しました。彼の作品は「母」や「造り手」という主なテーマを中心に、サルディーニャの民俗学や先史時代の芸術を現代的な形で再現しています。この他、地域生活や参加型のアート、市民の成長の手段としてのアート なども彼にとって重要なテーマでした。
60年代に入るとパブリック・アートへの継続的な取り組みに加え、テラコッタを使用した親密で私的なテーマに特化した小ぶりなサイズの作品を制作しました。そしてその後は大理石やブロンズといった素材に戻り、女性や自然の生み出す力を讃える荘厳な女性像シリーズを制作しました。

▼ニヴォーラ美術館 公式サイトはこちらから
https://museonivola.it/en/

一覧ページに戻る
お問い合わせ 資料請求