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ARTIST/ART

ジャン=ミシェル・オトニエル
Jean-Michel Othoniel
1964年―

ジャン=ミシェル・オトニエルは ガラスや蝋、硫黄など様々な素材、メディアを用いた作品を制作しているフランスのアーティストです。彼は あらゆる種類のメタモルフォーゼ、昇華、変化に情熱を注ぎ、可逆的な性質を持つ素材を好んで使用します。

オトニエルは1964年フランスのサン・テティエンヌに生まれ、セルジーポントワーズ国立高等芸術学校で学びました。1985年以降、彫刻やインスタレーション、メディアアートなどを積極的に発表し、1992年にカッセルのドクメンタ9で発表した硫黄の彫刻シリーズで注目を集めました。彼は1990年代初頭イタリアのムラーノ島のガラス職人との出会いにより ガラスを用いた作品を制作し始め、大きな転機を迎えました。ガラスの持つ繊細さと微妙な色彩は、世界をロマンティックに、そして再び魅惑的にしたい という彼の願いと一致したのです。

2005年のアート・バーゼルの「Art Unlimited」展セクションの入り口に飾られた彫刻作品『Bateau de Larmes(涙の舟)』は キューバ人亡命者へのオマージュであり、またガラス彫刻の形式的な試作として、詩的なものと政治的なものの橋渡しを試みた作品です。このように1990年代から2000年代にかけ、オトニエルは「相反するものの調和」をテーマにしたグループ展や個展に数多く参加しています。2011年にはパリのポンピドゥー・センターで初の回顧展「My Way」を開催し、その後ソウルのサムスン美術館プラトー、東京の原美術館、マカオ美術館、ブルックリン美術館を巡回しました。2013年には東京の六本木ヒルズと森美術館の10周年を記念した作品『Kin no Kokoro』を制作し、六本木ヒルズ内の毛利庭園の池にパブリックアートとして常設されています。
2014年にはヴェルサイユ宮殿の庭園にある水の劇場の木立の再開発という記念碑的なプロジェクトを手がけました。ルイ14世の宮廷舞踏家であった振付師ラウール=オージェ・フュエの作品にインスピレーションを得て制作した三つの噴水彫刻から成るインスタレーション作品『Les Belles Danses(美しい踊り)』には、彼の最近の作品の特徴である モニュメント性、歴史との関係、革新性 が表れています。また2016年には8年以上かけて制作した総合的かつ記念碑的な作品『The Treasury of Angoulême Cathedral(アングレーム大聖堂の宝庫)』を発表しました。

現在彼の作品は、世界中の重要な美術館や財団、個人コレクションに所蔵されています。ジャン=ミシェル・オトニエルはパリを拠点に活動しています。

▼公式サイトはこちらから
http://www.othoniel.fr/

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