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ARTIST/ART

ジョエル・マイヤーウィッツ
Joel Meyerowitz
1938年―

ジョエル・マイヤーウィッツは カラー写真の初期の提唱者の一人であり、カラー構図を成功させた最初の一人として知られるアメリカの写真家です。マイヤーウィッツの作品は 大判のストリート・フォトが主であり、アメリカらしい生活、文化、政治的不安などの一瞬を切り取っています。

「私たちの思いはいつも、一瞬で消えてしまう存在の瞬間を どれだけ吸収し、抱きしめることができるか

   そしてそれを本当にアートとして生かすことが出来るのか?    ということでした。

    そこにはほとんど道徳的な側面があったのです。」

20世紀のアートにおけるストリートフォトグラファーの役割について、彼はこのように語っています。マイヤーウィッツはマンハッタンのグラウンド・ゼロへの立ち入りを許された唯一の写真家として、9.11同時多発テロの余波を印象的に撮影し、この悲劇を伝える重要な写真アーカイブを作成しました。この作品群によって彼は2002年のヴェネツィア・ビエンナーレ建築展にアメリカ代表として参加することになりました。

マイヤーウィッツは1938年にニューヨークのブロンクスに生まれました。人間の行動の 神聖な喜劇と悲劇を日々教えてくれるこの地での経験が、彼の人間観察の喜びを育み、それが彼の写真の核となったのです。彼は1956年にオハイオ州立大学で美術、美術史、医療イラストレーションを学んだ後、60年代初頭に広告のアートディレクターとして働き始めました。1962年、ロバート・フランクの仕事ぶりを見て刺激を受けたマイヤーウィッツは、アートディレクターの仕事をやめ、35ミリカメラとカラーフィルムを持ってニューヨークの街に繰り出しました。

「ストリート・フォトは、絵画や他の造形芸術とは何の関係もない 唯一のメディアでした。純粋に写真なのです。」

このような出発点から 人は自然に自分の周りの世界に疑問を持つようになり、疑問こそが新しい写真作りにつながると彼は感じています。たゆまぬエネルギーと主題へのオープンなアプローチによって、マイヤーウィッツは多様な作品を生み出し続けています。彼は世界中の美術館やギャラリーで350以上の展覧会を開催し、数々の賞を受賞しており、40冊以上の本を出版しています。
彼の作品は ニューヨーク近代美術館、ニューヨークの国際写真センター、ボストン美術館、シカゴ美術館、シカゴ現代写真美術館、ニューヨーク公共図書館、テキサスのエイモン・カーター美術館など 世界各地の美術館に所蔵されています。ジョエル・マイヤーウィッツは現在、ニューヨークとイタリアを拠点に活動しています。

▼公式サイトはこちらから
https://www.joelmeyerowitz.com/

 

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