アルフレッド・シスレー
Alfred Sisley
1839年−1899年
![](https://curio-w.jp/wp/wp-content/uploads/2021/01/20190426M01.jpg)
![](https://curio-w.jp/wp/wp-content/uploads/2021/01/bridge-at-villeneuve-la-garenne-1872-1.jpgLarge.jpg)
![](https://curio-w.jp/wp/wp-content/uploads/2021/01/20190930Y03.jpg)
アルフレッド・シスレーは1839年、フランス・パリに生まれた画家です。印象派の創立メンバーのひとりとして知られ、生涯で描いた900点近い油彩作品のうちの大部分はパリ周辺の風景画です。当時他の印象派の画家たちの多くが後にその技法を離れていく中、シスレーは終始一貫して戸外制作を続けて印象派画法を保ち続けた、典型的な印象派の画家と言われています。画家を目指す前には実業家となるべくロンドンへ留学。そこでイギリスの風景に触れ、またウィリアム・ターナーやジョン・コンスタブルなどイギリス人画家の作品を目にし影響を受けてたことで画家へと転向しました。パリに戻ると戸外制作を習得し、クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノアールらと親交を深めて制作を共にします。
1866年、抑えた色調で何気ない風景を詩的に描いた風景画2点がサロンに初入選。1874年には第1回印象派展に出品しますが、作品はあまり評価されることなく、さらにモネやルノアールの人気の影に隠れがちでした。自然の微妙なニュアンスを表現することを最も得意とし、それに成功していたにもかかわらず、結局作品が生前に評価されることはほとんどなく、売る機会にも恵まれませんでした。しかしシスレーの死から1年後の1900年、「ポール=マルリの洪水と小舟」が高額で落札され、それを機に存在が広く知られるようになりました。