ダニエル・アーシャムはアメリカ、オハイオ州クリーブランド生まれ、ニューヨークを拠点に活躍するアーティストです。彼は「Fictional Archeology (フィクションとしての考古学)」という概念のもとに アート、建築、パフォーマンスの境界に挑み 学際的な実践を展開しています。
アーシャムはマイアミで育ち、ニューヨークのクーパー・ユニオン (The Cooper Union for the Advancement of Science and Art)に参加し、2003年にゲルマン・トラスト・フェローシップ賞を受賞しました。学校卒業後はマイアミに戻り、数人のアーティスト仲間と「The House」と呼ばれる展示スペースを始めました。この「The House」を通してアーシャムはフランスの現代美術ギャラリー「ペロタン」の創設者エマニュエル・ペロタンと出会ったのです。その後、アーシャムは伝説的振付家マース・カニンガムからステージデザインを依頼され、彼のダンスカンパニーと共に世界を回りました。そしてその後、元カニンガムのダンサー:ジョナ・ボーカーとの継続的なコラボレーションなどの実践にも繋がりました。また、世界的に有名なミュージシャンでプロデューサーのファレル・ウイリアムズとのコラボレーションも話題となりました。2007年にはパートナーの建築家のアレックス・ムストーネンと『スナーキテクチャー(Snarkitecture)』を設立しました。この建築コラボレーションには ファッションブランドとの仕事やインテリア、建築デザイン、機能的デザインオブジェのなどあらゆる種類のものが含まれ、新しい想像力豊かな目的を果たしています。
2014年には『Future Relics』と題された9部構成の未来映画シリーズが誕生しました。この制作会社はアーシャムの過去10年間のすべてのクリエイティブな出力を合成し、彼の異世界的で未来的なアートワークが存在するかもしれない視覚的設定を作成しています。
彼は近年もディオールやアディダス、ユニクロやリモワなどファッション界でのコラボレーションを数多く手がけています。常に未来へ向いた彼の作品は多くの人々にインスピレーションを与え続けています。
アーシャムの作品は ニューヨークのPS1、マイアミの現代美術館、ギリシャのアテネビエンナーレ、ニューヨークのニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート、オークランドのミルズカレッジアートミュージアム、ジョージア州サバンナのSCAD美術館、シンシナティ―の現代美術センター、フランスのカレダール(Carre d’Art)などに展示されています。
▼公式サイトはこちらから
https://www.danielarsham.com/
▼スナーキテクチャーの公式サイトはこちらから
http://www.snarkitecture.com/