ブルーノ・ムナリは1907年、ミラノ生まれの美術家です。実に多才で芸術家、絵本作家、デザイナー、研究家、著述家など多種多様な活動を展開したことでも知られています。活動初期は1930年代。イタリアを中心にした芸術運動「未来派」に参加し、絵画や立体作品を発表します。この頃の代表作に「役に立たない機械」シリーズがあります。

1940年代になるとアートディレクターとして雑誌の編集に関わる一方、仕掛け絵本の企画やデザインも行います。1958年、イタリア訪問中の詩人で美術評論家の瀧口修造と知り合い、1965年には日本で初めて個展を開催します。その後は家具や照明器具などの工業製品のデザインを多く残したほか美術学校で教鞭をとるなどし、晩年は国内外で子どものための造形ワークショップ活動に力を注ぎました。

 

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