蔡國強は、上海で舞台美術を学んだ後、1986年末から9年近く日本に滞在し、1995年以降はニューヨークを拠点に活動するなど世界を舞台に活躍するアーティストです。火薬を爆発させて描く絵画が有名で、その独自性から国内外から注目を集めるようになりました。ニューヨークを拠点に移してからは、数多くの回顧展や個展、大型プロジェクトなど手掛けています。

また、蔡國強の名を広く世に知らしめたのは、2008年の北京オリンピック。開会式・閉会式で視覚特効芸術監督を務め、花火の演出でも話題となりました。火薬を使ったアートを貫き、平面絵画製作やパフォーマンスを行うほか、中国やアジア文化を背景としたインスタレーションを数多く手掛けています。