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ARTIST/ART

イヴァラル(ジャン=ピエール・ヴァザルリ)
Yvaral( Jean-Pierre Vasarely)
1934年–2002年

ジャン=ピエール・ヴァザルリ(イヴァラル)は1934年、オプアートの先駆者である父ヴィクトル・ヴァザルリのもとフランスに生まれた芸術家です。言わずもがな芸術に囲まれた環境で育ち、パリの応用芸術学校卒業後は父とともに仕事をしながら、芸術における幾何学的な美しさを発見、探求していきました。

イヴァラルの鮮やかな絵画には、フランスの印象派や点描派のインスピレーションが表れており、ピュアな色を隣り合わせに並べることで立体的なフォルムを作り出すキネティック・アートやオプ・アートを得意としています。またその作品は基本的な数理に基づいていると同時に、壮大で別世界を思わせる性質をも持ちあわせています。そのように数理やアルゴリズムに従って構成、あるいはプログラミングされたアートを『ニューリカル・アート』と名付け、コンピュータを使って画像をデジタル加工・処理していましたが、最終的には常に手書きで仕上げを行いました。

立体的なフォルムはキャンバスから飛び出し、この技術を用いてマリリン・モンローのような一目でわかるポートレートや、元の画像は認識できつつも極限まで抽象的な構図に加工したポートレートのシリーズを制作しています。幾何学の詩と具象美術を組み合わせ独創的な作品を生み出したイヴァラルは、世界中の重要な評論家や美術館の学芸員から高い評価を得ています。

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