アゴスティーノ・ボナルミ
Agostino Bonalumi
1935年−2013年
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アゴスティーノ・ボナルミは1935年にイタリアのヴィメルカーテに生まれ、戦後の前衛芸術の中心的役割を果たしたことで知られる抽象芸術家です。技術と機械設計を学びながら独学でデッサンを習得し、若くして展覧会への出品を始めたボナルミは、1956年、21歳の時にミラノで初の個展を開催します。1960年代には1950年代のアンフォルメルに呼応する形で、張りのあるキャンバスに浮き彫りを施し形が浮かび上がる「エクストロフレクション」と呼ばれる独創的な作品を発表しました。
その後は素材を金属にまで広げ、作品のスケールを拡大してインスタレーションを制作。ベネツィアやサンパウロのビエンナーレにも参加し、2002年にはプレジデンテ・デッラ・レプブリカ賞を受賞しました。また、友人であり協力者でもあるエンリコ・カステラーニとピエロ・マンゾーニが運営するギャラリー「アジムット」に関わり、雑誌の発刊にも協力しています。師であるルーチョ・フォンタナからは、ゼロ運動との関わりと同様、ボナルミの活動にも大きく影響を与えています。
▼公式サイトはこちらから
https://www.archiviobonalumi.com