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ARTIST/ART

アネット・メサジェ
Annette Messager
1943年-

アネット・メサジェはフランス現代美術を代表するアーティストです。コンセプチュアルでフェミニズム的な作品を通して、個人や社会全体の女性に対する従来の認識を考察しています。初期の作品では布やおもちゃ、ファウンドオブジェなどの日常的な素材に焦点を当てていましたが、その後の作品では 女性らしさや男性らしさの伝統的な概念に疑問を投げかけています。

     “ 初めは、誰かに『あなたの作品は男性が作ったように見えるね』と言われたとき 誇らしく感じました
        その後、それは愚かなことだと気づきました ”   

メサジェは1943年フランスのベルク・シュル・メールに生まれ、パリの国立高等装飾美術学校で学びました。2005年の第51回ヴェネツィア・ビエンナーレでは、様々な動く彫刻と10m四方程の床に広げられた真っ赤な布が送風装置により波立つ印象的なインスタレーション作品『Casino」(2005)』を発表し、金獅子賞を受賞しました。この作品は童話『ピノキオ』をモチーフにしており、怪しげな真っ赤な空間は ピノキオを飲み込んだ巨大なサメのお腹の中を表したものでした。

彼女はブエノスアイレス近代美術館やパリ市立近代美術館、デュッセルドルフのK21州立美術館、シドニー現代美術館、ロンドンのヘイワード・ギャラリー、韓国ソウルの国立現代美術館、フィンランドのエスポーの美術館、パリのポンピドゥー・センターなど 世界各地で展覧会を開催しており、2008年には六本木の森美術館で日本初の大規模個展『アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち』を開催しました。メサジェは日本の浮世絵師、歌川国芳の手法を参考にするなど日本の伝統文化にも精通しています。2016年には第28回高松宮殿下記念世界芸術賞(彫刻部門)を受賞しました。

彼女は現在フランスのマラコフを拠点に活動しています。

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