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ARTIST/ART

アルネ・ヤコブセン
Arne Jacobsen
1902年-1971年

アルネ・ヤコブセンはデンマークの建築家兼デザイナーであり スカンジナビアおよび東ヨーロッパの機能主義運動への影響力ある貢献で知られています。モダニズムの代名詞、デンマークデザインの父とも呼ばれる彼の作品の多くは名作として世界各国で高く評価されています。彼のデザインした椅子は日本でも美術館やカフェなどでよく見かけられます。
ヤコブセンの家具や工業デザインはその文脈に添って高度に作られており、彼のユニークな美的感性を具現化し、自然の美しさから影響を受けた有機的なラインが特徴です。

彼に影響を与えたものについて訊ねられた際 かつて彼はこのように説明しました。

   「プロポーションは 古いギリシャ神殿の美しさを古典的なものにしています」

   「それらは 柱の間から文字通り空気が切り出される 巨大なブロックのようなものです」

ヤコブセンは1902年デンマークのコペンハーゲンに生まれ、1924年から1927年までデンマーク王立美術院の建築校で学びました。彼は在学中の1925年 国際装飾芸術博覧会(パリ万国博覧会)に椅子のデザインを出展し銀メダルを受賞しました。卒業後1929年、フレミング・ラッセンと共に「デンマーク建築フォーム」のコンペティションにモダニズムスタイルの『未来の家』を発表し注目を集め、その名は建築界で広く知られるようになりました。
1952年にはフリッツ・ハンセン社とコラボレーションし世界初となる成型合板による背座一体の椅子『アントチェア』を発表、そして1955年にはその進化系として『セブンチェア』が発表されました。『セブンチェア』は全世界で700万台以上販売され『アントチェア』を超える世界的ベストセラーとなっています。その他にも有名な『ドロップチェア』や『スワンチェア』、『エッグチェア』シリーズはコペンハーゲンのSASロイヤルホテル(現ラディソンブルー・ロイヤルホテル)のためにデザインされました。ヤコブセンはこのホテルのモダン建築を設計し、照明からテーブルウェアに至るまで徹底して関わりました。1956年からの約10年間には母校であるデンマーク王立美術院で教授を務め 教育の場にも貢献しました。
家具の他、多くの住宅建築も手掛けたヤコブセンは その長年にわたる豊富なキャリアを通じスカンジナビアとモダン両方のデザインに貢献したのです。

1971年3月24日アルネ・ヤコブセンはデンマークのコペンハーゲンにて69歳で亡くなりました。

▼フリッツ・ハンセンのデザイナー紹介ページはこちらから
https://fritzhansen.com/en/designers/arne-jacobsen

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