アレクサンダー・カルダー
Alexander Calder
1898年−1976年
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アレクサンダー・カルダーは1898年、フィラデルフィアで芸術一家に生まれた彫刻家です。「ハンギング・モビール」を発明したことから「動く彫刻の始祖」と言われ、重力自体をデザインに取り入れる新しい境地を開拓した人物でもあります。これは後に「キネティック・アート」と呼ばれる動く美術作品群の先駆けとなりました。
第一次世界大戦後パリに渡ると、針金を使った抽象彫刻を制作します。発明の才を生かして作った針金彫刻「サーカス」がジョアン・ミロやジャン・コクトーなど前衛芸術家たちから大衆までを魅了し、これを機に一流芸術家の仲間入りを果たします。カルダーは複雑で繊細なモビール制作の傍ら、1950年代からは巨大彫刻の制作にも注力するようになります。有名な例としてニューヨークのJFK空港のために作られた「.125」、パリのユネスコ本部に設置された「渦巻(La Spirale)」などがあります。
▼公式サイトはこちらから
http://www.calder.org/