アレックス・プレガー
Alex Prager
1979年−
アレックス・プレガーは1979年、アメリカ・ロサンゼルスに生まれた写真家・映像作家で、ハイパーリアルなオールドハリウッドの美学を表現した、映画のようなカラー写真で知られています。10代で学校を中退し、列車でヨーロッパを旅したプレガーが写真の世界へと進むきっかけとなったのは、1999年から2000年にかけてゲッティ美術館で開催されたウィリアム・エグルストンの展覧会でした。その影響は大きなもので、この半年後には自身初の展覧会を開いたといいます。
生まれ故郷であり現在も活動の拠点とするロサンゼルス。完璧でありながら不気味なまでに単調さが漂うその不思議さと、その表面下にある人を狂わす不安感が存在するこの街からインスピレーションを受け作中に活かしています。写真と映画との間で流動的に制作を続けるプレガーの作品は、ビーチや空港、パーティー会場など、多くの人が集まる場所で、モデルのキャスティングからスタイリング、ヘアメイクに至るまで細かく自身で演出した写真で構成されています。群衆の中で際立つ個人の存在、同時にその個人が交わることなくその群衆を成しているところに見える孤独感など、フィクションとノンフィクションのはざまで、観るものに様々な感情を引き起こさせます。
また、ハリウッドやポピュラーカルチャー、ストリートフォトなど幅広い分野からの影響を取り込んだ作品は、魅力的で独自の美学に溢れ、馴染み深さを感じる反面、少々奇妙に映るところも特徴です。
▼公式サイトはこちらから
https://www.alexprager.com/