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ARTIST/ART

アントニ・タピエス
Antoni Tàpies
1923年-2012年

アントニ・タピエスはスペインを代表する20世紀現代美術の巨匠のひとりと言われています。
油絵具に大理石の粉や砂を混ぜ、ファウンドオブジェや樹脂などを取り入れた 故郷カタルーニャの乾いた風土を思わせるミクストメディア作品で知られ、そのスタイルは抽象表現主義やタシスムに結び付けられます。タピエスは常に人類の問題や紛争に対する懸念を示し表現し続けました。

タピエスはスペイン、バルセロナの裕福な家庭に生まれました。スペイン内戦での惨事を目の当たりにし、肺疾患により長い療養生活を送ることを余儀なくされた思春期は彼にとって  本を読み、考え、最初の絵を描くための時間となりました。もともとは父を継ぐべく法律の学んでいましたが、画家を志し戦争のさなか絵画を独修しました。初期の作品はマックス・エルンストやパウル・クレー、ジョアン・ミロらの影響を受けています。また彼は東洋の文化や哲学にも深く関心を持ち、禅や俳句、書道など日本文化の本を読み岡倉天心著『茶の本』は彼の座右の書となりました。
1990年には日本の高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門受賞、1993年第45回ヴェネチア・ビエンナーレでは金獅子賞を受賞、ユネスコから『ピカソ・メダル』を受けました。タピエスは地元バルセロナでも絶大な人気を誇っており、FCバルセロナの100周年記念のポスターも手掛けました。

彼の作品は彫刻や版画、芸術の様々な分野に多大な影響を与えており、英国テートギャラリー、ニューヨークのMOMA、ローマ国立近代美術館、ポンピドゥ・センター(フランス国立近代美術館)等、世界の主要な美術館に収蔵されています。

▼タピエス美術館 公式サイトはこちらから
https://fundaciotapies.org/

▼ガレリア・トニ・タピエス の公式サイトはこちらから
https://www.tonitapies.com/

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