アントニー・ゴームリー
Antony Gormley
1950年−
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1950年ロンドンに生まれたアントニー・ゴームリーは、現代のイギリスを代表する彫刻家です。伝統的な西洋彫刻のような動きのある表現を目的とせず、その表現は静的で「身体は物体ではなく、我々が住む場所」と考え、実験的造形を通して人間の存在について問い続けています。193cmある自身の身体を型取りし、モデルに、ツールに、素材に使い、その作品が置かれる空間、時間、自然との関係性を重視。展示全体を作品とし、高い評価を得ています。
代表作として知られているのは、イギリス・リヴァプール近くの3キロに及ぶ海岸線に100体の人体像を配したインスタレーション「アナザー・プレイス」(1997年)です。同年大英帝国勲章を贈られ、2013年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞しています。作品の展示は世界各国広範囲にわたっており、日本ではオペラシティ初台、東京国立近代美術館、札幌芸術の森野外美術館、霧島アートの森などでその作品に触れることができます。
▼公式サイトはこちらから
http://www.antonygormley.com/