アンドリュー・ダッドソンは1980年、カナダ・バンクーバーの郊外に生まれた現代アーティストです。2003年にエミリー・カー芸術デザイン研究所でBFAを取得し、現在はバンクーバーを拠点に活動しています。長い歴史を持つ「モノクローム」に魅了され、従来のキャンバスの持つその限界を超えてぼかしてみたり、ときに疑問を投げかけてみたりしながら制作を続けています。鮮やかな色の下塗りから始まり、黒や白の上塗りに至るまで、絵具を厚く塗り重ねて削ったり、押したり引いたりして作り上げた、彫刻のような作品が特徴的です。また、忘れ去られた郊外の、なんの変哲もない雑草に覆われた丘陵地を暗い色で塗り、それを写真に納めた風景画でもよく知られています。

ペインティング、パフォーマンス、写真など、さまざまなメディアを用いて抽象性を追求するダッドソンは、カナダ国内のみならずフランス、ドイツ、イタリア、ベルギー、アメリカなど、世界各地で個展やグループ展を開催し幅広く活躍しています。2011年にはカナダ国内の4州で活動する有望な若手アーティストに贈られる『The Brink Award』を受賞しています。

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