アンドリュー・ワイエスは、アメリカン・リアリズムを受け継ぐ代表的なアーティストです。鉛筆・水彩・テンペラ・ドライブラシなどを用いて、黄土色、褐色を基調とした詩情があふれ郷愁をそそる作品を生み出しました。彼が描くのは、生まれ故郷であるペンシルベニア州・チャッズフォードとメイン州・クッシングに限られているのも特徴。ワイエスにとって身近な風景と、そこに暮らす親しい人々の日常を美しく描き、「クリスチーナの世界」で一躍注目されました。

2007年にはブッシュ大統領より、芸術勲章「National Medal of Arts」を授与、歴代大統領から数々の勲章を授章するなど、アメリカの国民的アーティストとして愛されています。