アンリ・カルティエ=ブレッソン
Henri Cartier-Bresson
1908年−2004年
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アンリ・カルティエ=ブレッソンは1908年、フランスに生まれた写真家です。幼い頃にシュルレアリスムの影響を受け、20歳の頃にキュビスムの彫刻家に師事。画家を目指して学んでいたブレッソンですが、マン・レイの写真に刺激を受けたことをきっかけとし、1931年に本格的に写真に取り組むようになります。1947年には世界で最も有名な写真家集団「マグナム・フォト」を結成。当時全盛だった「LIFE」誌などの報道雑誌の依頼を受けると世界各国を駆け回ります。インドでは暗殺前後のマハトマ・ガンジーを、インドネシアでは国家の独立を、そして中華人民共和国では国家の誕生を撮影し、またカメラマンとして初めてソビエト連邦への入国を許可され撮影を行います。
1952年に写真集『決定的瞬間』を発表すると、世界中の写真家に大きな影響を与えます。ブレッソンと切っても切れないのがライカのカメラです。手のひらに収まるような小型のカメラを用い、日常の一コマを「スナップショット」と呼ばれるスタイルで、相手に気づかれないよう撮影された作品は、見事なまでに幾何学的で計算しつくされた構図が特徴的で、観るものを魅了してやみません。ブレッソンの作品は世界の著名な美術館に収蔵されており、日本では大阪芸術大学で411点もの写真をコレクションしています。
▼公式サイトはこちらから
https://www.henricartierbresson.org/