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ARTIST/ART

アーウィン・オラフ
Erwin Olaf
1959年―

アーウィン・オラフは 様式化されたポートレート写真やビデオ、インスタレーションで知られるオランダで最も有名な現代アーティストの一人です。

彼が作り出す別世界は 私たちの日常世界と紛らわしくもありながら、謎めいています。完璧なグラフィックの美しさの裏には、自決、平等な権利、民主主義といったテーマが隠されています。オラフは意識的に、作品のストーリーを解釈できるようにしており、観客はこれらの暗示を受け入れ、空虚な空間を自分の連想や結論で埋めることができるのです。オラフの作品には政治や社会への深い関心が繰り返し登場します。彼は論争を避けようとはせず、より寛容な社会の実現に向けて全力で取り組んでいます。

レンブラントなどのオールド・マスターや、ロマン派や象徴主義の19世紀の芸術家たちの絵画からの引用と巧みな照明により、オラフの写真は絵画のような質感を帯びています。事実とフィクションの関係を探ることは、オラフの芸術作品の中心的な特徴となっています。「Royal Blood」シリーズでは シシーからダイアナ妃まで、世界史における事故や暗殺などの有名な犠牲者をモデルに撮影しています。このような 視覚的操作の範囲を印象的に示した作品を前に、私たちは何を見て、どのようにその認識に惑わされるのか。これはオラフの作品の基本的な問題であり、彼は常に社会におけるイメージの力に挑戦しているのです。

2019年には彼の作品から500点がアムステルダム国立美術館のコレクションに加えられ、オラフはオランダ獅子勲章のナイト(騎士)を授与されました。彼はこれまで スペイン、マラガ現代美術センター、サンパウロ映像と音の博物館、ベルリンのマルティン・グロピウス・バウ、ノースカロライナのザ・サウスイースタン・センター・フォー・コンテンポラリー・アート、チリのサンティアゴ現代美術館など、世界各地で展覧会を開催しています。

彼の作品は現在、アムステルダム国立美術館、アムステルダム市立美術館、ケルンのルートヴィヒ美術館、ユトレヒトの中央博物館、フォールリンデン美術館、パリの国立現代美術コレクション ( Fonds National d’Art Contemporain, Paris )、アメリカのノースカロライナ美術館、モスクワのプーシキン美術館など 数多くのプライベートおよびパブリック・コレクションに収蔵されています。

アーウィン・オラフは現在、オランダのアムステルダムを拠点に活動しています。

▼公式サイトはこちらから
https://www.erwinolaf.com/

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