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ARTIST/ART

イスマエル・ゴンサレス・デ・ラ・セルナ
Ismael González de la Serna
1898年―1968年

イスマエル・ゴンサレス・デ・ラ・セルナはグラナダ生まれ、20世紀の前衛芸術に貢献したことで知られるスペインのアーティストです。

デ・ラ・セルナはグラナダにある美術アカデミーで学び、在学中に詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカと親しくなり、彼の最初の本『Impresiones y Paisajes』の挿絵を手掛けました。彼は1917年に開催されたフランス印象派の展覧会に参加し、その革新的な美意識に大きな影響を受けました。そして1921年にパリに移り、前衛芸術家の仲間入りを果たしました。
1927年に美術評論家テリアードが 美術雑誌『カイエ・ダール』にデ・ラ・セルナの記事を載せたことが、彼を成功へと導きました。その後ドイツの美術商アルフレッド・フレヒトハイムはデ・ラ・セルナの作品展を開催し、展覧会で作品が完売すると、彼に契約を申し出ました。しかしナチスが台頭してくると、フレヒトハイムの在庫の大半が略奪されたり破壊されたりしたため、フレヒトハイムはアーティストとの契約を破棄せざるを得なくなりました。幸いデ・ラ・セルナはパリやベルギーのギャラリーとも契約を結んでいました。
1936年にはパリのジュ・ド・ポーム美術館で開催されたグループ展に参加し、1937年にはパリ万国博覧会のスペイン館で展示されました。彼はまたベルリンやニューヨークやロンドンのギャラリーでも展示を行いました。晩年の1956年には、メキシコ美術館で回顧展が開催され、1963年にはロンドンのテート・ギャラリーでも回顧展が開催されました。

1968年デ・ラ・セルナはパリで亡くなりました。没後数年を経た1974年には、パリ市立近代美術館で大規模な回顧展が開催されました。

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