イ・ドンウク
Dongwook Lee
1973年―
イ・ドンウクは 商業写真とファインアートの両方の世界で成功を収めている韓国のアーティストです。
ドンウクは1976年に韓国のテジョンで生まれ、ソウルの弘益大学校で絵画のB.F.A.とM.F.A.を取得しました。独学で写真を学び、商業写真家として数多くのファッション誌(バザー、GQ、マリクレール、エルなど)や映画のポスター、商業ブランド(ナイキ、リーボック、カルバンクライン、サムスン、LG、リーバイスなど)の仕事を手掛けてきました。
またドンウクは グロテスクで奇妙な彫刻作品でも知られており、韓国の他、ブルガリアやスイス、日本、イタリア、イギリス、アメリカやドイツなど 世界各国で個展やグループ展に出品し、賞を受賞しています。ドンウクは 人体との特別な関係と、芸術に対する革新的で創造的なアプローチを持ち、スカルピーという素材で制作するハイパー・リアリスティックなミニチュアと 日常生活の現代的な再解釈を融合させています。裸、血まみれ、積み重なったもの、縛られたものなど、彼の不穏な人型彫刻や、カプセルのパックの中に積み重なった頭、金魚鉢の中の人魚、缶の中の死体などの構成によって、美と暴力の境界が曖昧になっています。彼の独特で正確なビジョンは、超現実的なシナリオを生み出し、人口過剰の世界で人間が経験する孤独と寂しさを表現しています。その奇妙な残酷さは、私たちの日常生活や人間の本質を見つめ直させることになるのです。
現在ドンウクは韓国のパジュ市(坡州市)を拠点に活動しています。
▼公式サイトはこちらから
http://dongwooklee.net/