ウルリッヒ・エルベン
Ulrich Erben
1940年―
ウルリッヒ・エルベンは、1940年ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。カラーフィールド・ペインティングや抽象芸術において卓越した功績を残した著名な現代アーティストです。色彩、光、空間の探求により、静寂と内省を呼び起こす作品構成で知られています。
エルベンは、ウルビーノとヴェネツィアの美術アカデミー、ハンブルク、ミュンヘン、ベルリンの美術大学で学びました。さまざまな芸術的伝統を吸収し、独自の抽象表現を形成。純粋で調整されていない色彩や幾何学的形状を用いた作品で、1960年代後半までにミニマリズム運動の主要な人物としての地位を確立、1970年代にはドイツ国内でその名が知られるようになりました。1980年から2005年までは、ミュンスター芸術大学で絵画科教授を務めています。
ウルリッヒ・エルベンの作品は、色彩、形態、そして鑑賞者の視覚的な体験との深い対話を提供し続け、アートコレクターや芸術愛好家にとって重要な存在であり続けています。エルベンの絵画は、鑑賞者に深い考察と視覚の微細な体験への没入を促し、時代を超越した普遍的な美を追求し続けるものであり、エルベンは現代美術においてもその重要性を増し続けています。
ウルリッヒ・エルベンの作品は、ハンブルガー駅、ベルリンのアクトゥエル美術館、メンヒェングラートバッハのアプタイベルク美術館、ヴッパータールのフォンデアハイト美術館などで所蔵。
なお、1992年、エルベンはベルリンのアカデミー・デア・クンステの視覚芸術部門のメンバーとなり、滋賀県立近代美術館での個展開催に際し、日本への視察旅行を行っています。