エリン・シレフは主に写真や彫刻、ビデオを手がけるカナダ人アーティストです。
様々なマルチメディア作品を制作することで、デジタル化された時代における立体的造形の体験について疑問を投げかけ、観客を 減速した観察へと誘います。物体とその表現の関係に興味を持つシレフは、より広いイメージ文化の一部としてのファインアート写真を探究し、現実の空間における物体の理解と、二次元における物体の媒介との間のズレを明らかにします。また既存の彫刻を記録することで、鑑賞者の知覚体験における同等性や異常性を明らかにしています。スケール感や物質性、物理的な空間と次元の感覚は、すべて彼女の写真の中で掘り起こされ、イメージから物体へ、あるいはその逆へと流動的に変化してゆきます。

“シレフは彫刻と写真の間が   奇妙で神秘的な場所であることを知っている”　- ニューヨーク・タイムズ

シレフは1975年カナダ・ブリティッシュコロンビア州ケロウナに生まれました。1998年にビクトリア大学でビジュアルアートの学士号を取得し、2005年にはコネチカット州ニューヘイブンのイェール大学で彫刻の修士号を取得しました。これまでにフィラデルフィアのペンシルバニア大学現代美術研究所（2010年）、テキサス州のチナティ・ファンデーション（美術館）、サンフランシスコのイエルパ・ブエナ芸術センター（2013年）、カナダ・バンクーバーのコンテンポラリーアートギャラリー（2013年）、ボストンの現代美術研究所（2015年）などで個展を開催しています。

シレフは現在ニューヨークを拠点に活動しています。彼女の作品は　ソロモン・R・グッゲンハイム美術館、ボストンの現代美術研究所、オールブライト=ノックス美術館などに収蔵されています。

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https://www.erinshirreff.com/