エルンスト・ハース
Ernst Haas
1921年―1986年
エルンスト・ハースは20世紀の写真界で最も重要な人物の一人として評価されており、カラー写真の先駆者として知られる写真家です。シャッタースピードを工夫することで画像にぼかしを加え、独特の動きを表現しています。
「明白な現実に飽き足らず、それを主観的な視点に変えることに魅力を感じる」
ハースは1921年オーストリアのウィーンで生まれ、Graphische Lehr und Versuchsanstalt(グラフィック教育・研究所/機関)で学び、1946年に初めてカメラを購入しました。雑誌『Heute』のスタッフ・フォトグラファーとして、ウィーンに帰還した戦争捕虜を撮影したフォトエッセイで高い評価を得ました。この一連の写真がきっかけとなり、1949年にはロバート・キャパからマグナム・フォトの仕事の依頼を受けました。
1950年にニューヨークに移り、その二年後にはヒッチハイクでアメリカを横断し、『LIFE』誌に初めてフォトエッセイを寄稿しました。またジョン・ヒューストン監督の映画『The Bible(邦題:天地創造)』(1966年)に携わった経験から、1971年には代表的な写真集『The Creation』を制作しています。その後もハースは世界各地のロケーションを撮影し続けました。
1986年エルンスト・ハースはニューヨークで亡くなりました。
現在彼の写真はニューヨーク近代美術館、ワシントンD.C.のナショナル・ポートレート・ギャラリー、ウィーン近代美術館などに所蔵されています。
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https://ernst-haas.com/