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ARTIST/ART

エル・アナツイ
El Anatsui
1944年−

エル・アナツイは1944年、西アフリカのガーナ(当時のイギリス領ゴールドコースト)で生まれた彫刻家です。ガーナの古都クマシにあるンクルマ科学技術大学で彫刻を専攻。最優秀で卒業後は美術講師として働くかたわら制作活動を続け、1975年にナイジェリア大学で教鞭をとることになり、ナイジェリアに移住。以来現在も同地ンスカのアトリエを拠点に精力的に制作活動を続けています。

初期作品は、アジンクラやナイジェリアの伝統的装飾文様ウリなどに影響を受けた木彫りやパネル、セラミックのオブジェなどを制作。木を丸ノミやチェーンソーで削ったり、炎で焼き焦がしたり彩色したりして施した大胆で繊細な表現を特徴とするものでした。1990年にはアフリカの作家として初めてヴェネツィア・ビエンナーレにも参加し、選外佳作賞を受賞しました。

その後の欧州や南米での発表を通して作風にインスタレーションの意識が生まれ、2000年頃からは金属製の織物のような巨大なタペストリーを思わせるメタル・ワークの制作へと展開していきました。ワインやアルコール飲料のボトルキャップをひとつひとつ銅線でつないで編み上げて作る巨大な作品は、廃材とは思えない新たな姿に再生され、観るものを圧倒する存在感を放っています。これらの作品は2000年代に東京を含む世界6都市を巡回した「アフリカ・リミックス展」などの主要な国際展でも紹介され、世界的に高い評価を得ています。2015年には3度目のヴェネツィア・ビエンナーレに出品し、栄誉金獅子賞を、そして2017年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞しています。

公式サイトはこちらから
https://elanatsui.art/

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