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ARTIST/ART

オスカー・ココシュカ
Oskar Kokoschka
1886年-1980年

オスカー・ココシュカは独特の肖像画や風景画で知られるオーストリアの画家であり詩人、劇作家です。
ウィーンの表現主義運動に影響を与えた ビジョンに関する理論でも知られています。ドイツやオーストリア周辺の表現主義の画家として紹介されることも多いですが、彼は当時の芸術運動やグループには属さず、生涯 独自のスタイルを追求しました。ココシュカは 断続的な筆致と明るい色彩が特徴的で、まるでエネルギーで振動しているような作品を描きました。

「私は芸術作品をどのように定義するのだろう?」

「それは 株式交換の資産のようなものではなく、それは もっとも平凡な田舎の少女にはいつでも可能な奇跡、つまり 何もないところから魔法のように命を生み出すという奇跡を 繰り返そうとする男の臆病な試みです」

ココシュカはオーストリア、ドナウ川の畔にあるペヒラルンで金細工職人の両親のもとに生まれ、ウィーンで育ちました。そして18歳で市の美術工芸学校に奨学金を授与されました。1908年のクンストシャウに出品する機会を得ましたが、ココシュカの作品はエキゾチックで性的、幻想的な描写内容だったため 保守的な役員から不穏であるとの反発を受け、その結果ウィーン工芸学校から追放されてしまいました。その後 彼はウィーン・アバンギャルドの中に自分の居場所を見つけました。その後オーストリアの建築家アドルフ・ロースと親しくなり 彼はその後ココシュカの一連の肖像画の主題になりました。1920年代から1930年代には、彼はヨーロッパ中を旅し、モデルの心理状態を劇的に表現した独特の肖像画の手法を開発しました。1937年に一度ナチ政権から逃亡した彼の作品は、ナチスにより「退廃芸術」とみなされイギリスへの亡命を余儀なくされました。
その後 彼はスイス、ジュネーヴ近くのヴィルヌーヴに定住し、国際美術サマースクールで教鞭を執りました。1962年にはロンドンのテートギャラリーでココシュカの大規模な回顧展が開催されました。

オスカー・ココシュカは1980年、スイスのモントルーにて93歳でなくなりました。現在彼の作品は  シカゴ美術館、バーゼル美術館、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館、ビルバオ美術館などのコレクションに収蔵されています。

▼オスカー・ココシュカ財団 公式サイトはこちらから
https://www.oskar-kokoschka.ch/

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